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糸の事を知る
絹は、絹糸虫の繭をほぐしてつくられた天然繊維です。原料のカイコの種類によって
「家蚕糸(かさんし)」と「野蚕糸(やさんし)」に大きくわけられています。

家蚕糸
屋内で飼育されるところから「家蚕」と呼ばれています。

野蚕糸
屋外で飼育されるところから「野蚕」と呼ばれています。

天蚕(てんさん)
日本の原産で全国各地に分布生息している。

柞蚕(さくさん)
中国が原産。おもに中国とインドで飼育。

ムガ蚕
インドのアッサム地方に生息。

エリ蚕
インドのアッサム原産で中国でも多く飼育される。


絹糸の種類

生糸
家蚕(普通の蚕)の繭から、一本づつ繭糸を取り出し何本か合わせた糸。一個の繭から取り出す糸は、約3.3デニール(髪の毛より細い)で、通常6〜10本ぐらいを合わせて糸にしている。本来良い生糸は日本国内では出来ず、中国から輸入していたのがほとんどであった。明治維新、国策により生糸で外貨を稼ぐため、日本国内での製造が著しく増えた。現在ではまたもとに戻り、中国・ブラジルなどの輸入品が大部分であり、あの四国の藤村製糸ですら、ブラジルで生糸を作っている。

玉糸
蚕は普通一匹で一個の繭を作るが、中には2匹以上で一個の繭をつくるものもいる。二匹以上で作られた繭の場合、糸にするとき二本の糸がもつれあうので節の多い糸になる。それが玉糸である。生糸よりは太めである。もともとは生糸に比べ売り物にならないものであったため、養蚕の地方では、個人で織物にして普段着として使用していたが、昨今織りあがりの面白さや、おしゃれな感じが人気となり、各織物産地でも使わるようになった。

真綿
蚕の繭をワタにして、紡いで作る生糸と異なり、織りあがりが軽く、バルキー調子(空気を含んだ、毛糸のような感じ)の織物、編み物に仕上がる。ただ、紡いでいるので、丁寧に扱わないと毛羽立ちがひどくなり使いづらい。真綿に生糸の細かい目の物を軽く巻きつける。ただし、もとの真綿の風をそこわないようにする、これは各糸屋の秘伝の技である。真綿とは手で紡いだもののみを指すが、昨今は機械で紡いだものも、同じように市場にでている。普通は真綿と言わず、機械を言葉の頭につけ機械真綿というようにしている。機械で紡いだものは、糸の感じが全く異なるのでくれぐれも注意して欲しい。

絹紡糸
一番毛糸に似た糸であるが、やはり絹は絹。生糸を操糸した後のカス(キビソともいう)繭カス、クズ繭。とりあえず、生糸のくずをワタにして練って紡いだもの。もともと、生糸より単価が安くその代用品であった。しかし、服地、編地等、紡績糸を使用している製品がウール、コットンからシルクに使用を変える時、使いがってが慣れている絹紡糸を使ったのである。その結果、生糸と同値か生糸の何倍もの高値の絹紡糸が流通することとなった。現在では、日本のメーカーも一社となりそれも製造基地はタイとなっている。これも、大部分中国製で一部インド、イタリアなどが製造している。国内製造がなくなり、製品の劣化が著しい。

紬糸(手紡真綿を除く)
生糸と副蚕糸等をワタにし、機械 (現在では、空紡機)で紡いだもの。太さ節の出方が多様であるので、使いやすい。生糸付けや、糊加工で縦糸にも使うことが出来る。織り方、編み方、染色の方法などで、色々な物が出来る。初めての人でも扱いやすい。

絹撚糸
生糸を織物、編地等のできあがり、作る製品によって糸の太さをかえなくてはなりません。生糸、絹紡糸、紬糸等を何本か合わせて撚あげることにより、強度と太さと、風合いをもった撚糸にします。現在この工程まで海外、おもに中国、ブラジル、ベトナムで加工している。国内の撚糸加工場は減少してりるなか、イトサンでは少ない撚糸屋さんを現在確保し、昔ながらの撚糸を扱っている。
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